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Face ID、現時点で複数ユーザの登録は考えられていない?

Appleのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長を務めるCraig Federighi氏によると、「iPhone X」が搭載する「Face ID」はあくまでも1人の顔だけが登録できる仕様で、今のところ複数ユーザーの認証は考えてはいないようです。

まだ不完全な「Face ID」の認証

Appleは「Face ID」の誤認率を100万分の1としています。しかし、11月3日に「iPhone X」が発売されて以来、多くのユーザが、他の人でもロック解除されてしまうケースを報告しています。

Appleは「Face ID」の情報として、顔がそっくりな双子や、顔の似た兄弟姉妹や親子といった血縁者が見分けられない場合があることを伝えています。さらに、ベトナムの企業が作成した3Dマスクによっても、「Face ID」の認証は破られてしまっています。

また、登録されたユーザーでも、マスクなどで顔の一部が隠れてしまうと、認証することができません。

「Touch ID」も複数ユーザの登録は想定されていなかった?

確かに、指紋で認証する「Touch ID」では複数ユーザの登録が可能でした。それを利用して、カップルや家族で同じiPhoneを共有する人もいたでしょう。

しかし、Craig Federighi氏によると、そもそも「Touch ID」では複数ユーザの登録が想定しておらず、5本分の登録が出来たのは、一人のユーザが両手の指を登録するためだったと説明しています。

とにかく、「Face ID」はまだ個人の顔認証でさえ不完全なため、Appleはさらなる認証精度向上が必要で、複数ユーザーの登録を考える暇はないでしょう。次期iPhoneではより精度の高い顔認証が期待されます。

[Source:MacRumors] (yorimorishima)

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