「iPhone X」人気から「iPhone 8/8 Plus」の生産台数が半減される？

10月27日の予約開始まであと1週間ほどとなった「iPhone X」ですが、「iPhone 8/8 Plus」は見送って「iPhone X」の発売を待つ人が多くいるため、「iPhone 8」よりも「iPhone 7」の方が売れていると、KeyBancのアナリストJohn Vinh氏が伝えました。

そして、「iPhone X」への期待が高まり、「iPhone 8/ Plus」の売上が予想より芳しくない状況の中で、Economic Daily Newsが台湾のサプライチェーンから入手した情報によると、Appleは「iPhone8/ Plus」の11月〜12月期の生産台数を当初の予定だった1,000万～1,200万台/月から、500～600万台/月へ半減させる決定を下したようです。

「iPhone8/ Plus」が発売されてからわずか2ヶ月で生産台数が半分にまで削減されるのは大変異例で、Appleの新製品の大量生産から2ヶ月の間での生産台数削減は、ここ10年来初めてのことです。

例年ですと、Appleは新製品を第4四半期に大量生産して、翌年の第1、第2四半期の閑散期になって初めて新製品の出荷台数を調整していました。

しかし今年は、既に「iPhone 8/Plus」の生産台数を下方修正する方針を定めたことから、売れ行きが伸び悩む「iPhone 8/Plus」を切り捨て、「Phone X」を全面的にアピールする姿勢が見て取れます。

また、「iPhone8/8 Plus」の売り上げが予想より低く、2018年の1～3月でも同じく生産台数が下方修正されるとの予測もされていることから、「iPhone8/8 Plus」をメインに組み立てを請け負うPegatronやWistronは大きな打撃を被るでしょう。しかし一方で、「iPhone X」をメインに組み立てを請け負うFoxconnにとってはありがたい話となりそうです。

これだけ「iPhone X」に注目が集まっているということは、「iPhone X」がiPhone史上最も売れる可能性があり、34,000円程度価格も高いことからAppleにとっては好都合になるかもしれません。

Source: Economic Daily News

(yorimorishima)