2017年秋に発売が見込まれている新型iPhoneはこれまでの噂だと、現行のバージョンアップモデルとなる「iPhone7s」、「iPhone7s Plus」に加え、誕生10周年記念のプレミアムモデルとなる「iPhone8」の3モデル体制で販売されるといわれてきました。
しかし、中国のテクノロジーメディアMIC Gadgetが伝えるところによると、次期iPhoneは「iPhone8」と「iPhone8 Plus」の2モデルになるとのことです。
「iPhone8」と「iPhone8 Plus」の2モデル?
初代iPhone発売から10周年にあたる今年2017年は、有機EL(OLED)ディスプレイやワイヤレス充電機能を搭載したプレミアムモデル「iPhone8 (あるいはiPhone Edition, iPhone X)」と、現行モデルのアップデート版でデザインの変更はほとんどない「iPhone7s」「iPhone7s Plus」の計3モデルが併売されるという予測がこれまでは優勢でした。
しかし、MIC Gadgetに情報を提供したApple最大のサプライヤーFoxconnに勤務するとある人物は、今年発売されるiPhoneは3モデルではなく2モデルになる可能性が高いと主張しています。
MIC Gadgetによれば、2モデル体制でリリースされる「iPhone8」と「iPhone8 Plus」はどちらも有機EL(OLED)ディスプレイとデュアルカメラを搭載する、とのことです。
アメリカ大手メディアは今回の情報に懐疑的
アメリカ大手WebメディアのMacRumorsは、MIC Gadgetの伝える情報の精度は過去の実績から見ても必ずしも正確ではないことに加えて、例年通り今年秋に発表イベントが行われるとすれば、発表まで半年を切ったこの段階でこれまでの情報と一致しない全く異なる情報がサプライチェーンの情報筋から出てくる可能性は低いのではないか、と今回の報道に懐疑的な態度を示しています。
ただ、見方によってはこの情報も正しいといえるかもしれません。
KGI証券のMing-Chi Kuo氏によれば「iPhone 8」が量産体制に入るのは10〜11月頃と例年より遅れると伝えられており、発売がスタートする時期も最も早くても10月以降になると考えられます。
しかし一方で「iPhone 7s」と「iPhone 7s Plus」の現行アップデートモデルに関しては従来通り9月頃に発売開始されるとの見通しです。
これらのことを考慮すると、Appleが現段階において、9月に発売開始できる2種類のiPhoneのみFoxconnに発注していて、その2モデルが今回の噂の発端になったということも考えられます。
それにしても「iPhone8」と「iPhone8 Plus」という名称は無理がある気がしますが…。
それに実際に「iPhone 7s」と「iPhone 7s Plus」が発表されたとしても、世界中のユーザーが期待しているのは「iPhone 8」や「iPhone Edition」と呼ばれているプレミアムモデルです。
噂が飛び交って期待はどんどん高まっています。Appleはその期待に応えられるのでしょうか。
なお、これまでの「無印」→「s」というモデルチェンジサイクルの法則から外れて、記念すべき2017年に外観デザインを刷新した5.8インチ有機EL(OLED)ディスプレイ搭載の「iPhone8」が登場するという説は、以前から精度の高いApple関連情報について定評のあるKGI証券の有名アナリストであるMing-Chi Kuo氏がおよそ一年前の2016年3月に発表した予測が発端となっています。
これまで浮上した数多くの情報はAppleからの公式情報ではなくどれも確実なものとは言えません。
とはいえ、例年この時期のリーク情報が実際に秋に登場するiPhoneシリーズと一致しているのも事実。
今後もさまざまな憶測が飛び交いそうですが、現時点では3モデル体制で有機ELディスプレイと縦配列のデュアルレンズカメラを搭載するという情報が有力と思われます。
今後の続報に期待しましょう。
Source:MIC Gadget, Mac Rumors
(yorimorishima)