バッテリーの古くなったiPhoneの性能を劣化させていることについて、予期せぬシャットダウンを防ぐために意図的にという理由からそうしていることを認めるコメントを公式発表したApple。
この問題は話題となり、今月22日についに米国内で提訴されるという事態にまで発展しましたが、米国内だけではなくイスラエルでも提訴されるという続報が公開されました。
情報を「閉鎖」するApple
イスラエルのメディアHarrretzによると、12月25日にイスラエルのテアルビブにて、イスラエル人男性2人が主体となってAppleに対して集団訴訟を起こしたとのことです。
原告側の意見としては「”iPhoneが古くなると性能が劣化する”という情報を隠すことによって、Appleが消費者に対して担うべき義務を怠った」と主張しています。
原告側の要求は5億シェケル(約162億円)にも登っており、その数字からもAppleに対して強い怒りを覚えた本気の姿勢が伺えます。
原告側は「Appleは情報を”閉鎖”する」と述べており、「ユーザーはシステムのコードにアクセスできず、OSとデバイスの使用に際し、Appleに依存する他に選択肢がない。」とし、その上で「OSのアップデートによって、動作が遅くなるなどといったユーザーに対する不利益を公表しないことは、ユーザーに対する義務を怠っている」との主張になったとのことです。
Appleはどのような対応をするのか
アメリカの掲示板サイトRedditのスレッド内にて起こった”古くなったiPhoneの性能を意図的に劣化させている問題”ですが、やはりその問題は非常に深刻な事態となりました。
「iPhoneX」の登場によって、2017年はAppleに追い風が吹いていただけに、年末のこの時期にこんな事態になってしまったことは非常に残念でなりません。
これらの提訴についてAppleからの公式の見解は公表されておらず、今後この問題にどのような対応をするのか、注目が集まります。
[Source:Harrretz](yorimorishima)